スーパーで買い物カゴに置き忘れてあった財布を持ち帰り、後日警察の取り調べを受け、士道法律事務所に刑事示談交渉の相談に来られた事案です。
スーパーで財布を窃取した事案
- 性別:男性
こちらは
「素人が勝手な判断で示談を進めるのは危険」
ということが如実に現れた事案です。
この事件の加害者はまず士道法律事務所に示談の相談に来られました。
弁護士が刑事事件の流れや示談の意味、弁護士費用等を説明したところ、
「一旦帰ってから検討したい」
とのことだったのでこの日は法律相談だけで終了となりました。
後日、この加害者から慌てた様子で
「もう一度示談の相談に伺いたい」
との連絡が入り、再度法律相談の予約を取りました。
話を聞いたところ概ね以下のような内容でした。
・実はあの後に被害者に会いに行ってお金を渡してきた
・それで警察署に行ったら「示談書は」と言われた
・今さらだが何とかしてほしい
刑事の示談というのはただ被害者と話をしてお金を渡せばよいというものではありません。
示談金(解決金)の額以外にも和解の条件を決めてそれを形に残しておく必要があります。
しかもこの状況、被害者からすればもうお金を受け取ってしまっているのですから、改めて加害者に有利な取り決めをしたり合意書作成という面倒な作業に協力したりするメリットが失われているわけです。
結局これから受任するとなっても諸々のリスクが発生するということをご理解いただいた上で、引継のような形で示談交渉を受任することとなりました。
予想通りに被害者は難色を示しましたが、追加の支払いを申し出る等して何とか合意書(示談書)を取り付けることができ、その後弁護士から警察署の方に示談完了の報告を入れて合意書(示談書)のコピーを送り、不起訴処分としてもらうことができました。
これと似たケースは他にも若干存在しています。
素人判断で勝手に示談を進めてしまったことで被害者に渡したお金が無駄になってしまった事例もあります。
弁護士費用は刑事示談の確実な成立に向けた作業と成果の対価として設定されており、ちゃんとそれに見合った価値がありますので、そういったところも踏まえて依頼をご検討いただければ幸いです。
その他の解決事例
元勤務先の倉庫に立ち入って資材を持ち帰った事案
- 性別:男性
既に退職していた元勤務先を訪れ、責任者の了承が得られていると思い込んで勤務当時の感覚で資材を持ち帰ったところ、窃盗に当たると言われて士道法律事務所に示談交渉を依頼するため来所された事案です。
解決金の額
ー(示談不可)刑事事件としての処分
不起訴(起訴猶予)駐輪場で自転車カゴから鞄を盗んだ事案
- 性別:男性
マンション駐輪場に停められていた自転車のカゴに置き忘れられていた現金入りのポーチを盗んだところ、後日警察から呼び出され、士道法律事務所に示談交渉希望の問い合わせが寄せられました。
解決金の額
10万円刑事事件としての処分
不起訴(起訴猶予)電車内で鞄から財布を抜き取った事案
- 性別:男性
電車内で被害者のバッグから現金1万5000円入りの財布を抜き取り、降車時に被害に気付いた被害者と周囲の乗客により取り押さえられ、警察から釈放された後に士道法律事務所に相談に来られた事案です。
解決金の額
25万円刑事事件としての処分
不起訴(起訴猶予)コンビニでくじの景品を盗んだ事案
- 性別:男性
コンビニで取り扱っていた一番くじの景品であったフィギュアを持ち帰り、後日警察から事情聴取を受けることとなって士道法律事務所に示談交渉の依頼が寄せられた事案です。
解決金の額
5万円刑事事件としての処分
不起訴(起訴猶予)勤務先で同僚の財布から現金を盗んだ事案
- 性別:女性
勤務先で他の従業員らが不在となるタイミングを見計らって上司や同僚の財布から現金を抜き取っていたところ、警察に被害届が出されて取調べを受けることに。その後、示談をまとめてほしいということで士道法律事務所に相談が寄せられた事案です。
解決金の額
40万円×1人 10万円×1人刑事事件としての処分
不起訴(起訴猶予)